タイムラインデータの表示

パフォーマンスアナライザでは、この機能自体がグラフィック形式で記録するイベントのタイムラインを表示できます。 プログラムの実行の進捗状況とプログラムによる呼び出しは、この表示を使用して追跡できます。 タイムラインを表示するには、「タイムライン」タブをクリックしてください。

データは水平バーに表示されます。 各バー内の色付きの四角形は、記録されたイベントを示しています。 イベント同士が接近していると色付きの領域が続いて見えますが、ハイズーム表示にすると個々のイベントは分離しています。 実験ごとに、最上部のバーに大域データが表示されます。 このバーには、実験番号 (例: 1) とアイコンが示されます。 大域データバー内に示される色付きの四角形は、サンプルと呼ばれます。 この大域データバーは、サンプルバーとも呼ばれます。 サンプルは、プロセスのタイミングデータをまとめて示します。 タイミングデータには、タイムラインに表示されるかどうかにかかわらず、すべての LWP の時間が含まれます。 イベントデータは、 大域データの下に表示されます。 このディスプレイには、データ形式ごとに各 LWP (軽量プロセス) のイベントバーが 1 つ表示されます。 イベントバー内に示される色付きの四角形は、イベントマーカーと呼ばれます。 各マーカーは、イベントの呼び出しスタックの一部を表します。 呼び出しスタック内の各関数には、カラーコードが指定されています。 関数のカラーコード指定は、右側のパネルの「凡例」タブに表示されます。

Java 表現の場合、「1.1」というラベルが付いたバーはユーザースレッドです。 特定の時点においてどの関数が実行されていたかを確認するには、このバーのどこかをクリックしてください。 たとえば、50 秒のマークをクリックすると、実行対象の Routine.memalloc が表示されます (秒の値はマシン毎に異なる可能性があります)。 特定の時点で起きていた情報を表示するため、「概要」タブ、「イベント」タブ、および「凡例」タブを切り替えることができます。 アナライザ画面の最上部にある左向きの矢印と右向きの矢印を使用して、記録された前のイベントまたは次のイベントに移動することもできます。 また、上向きの矢印と下向きの矢印を使用して各種のスレッドを順に進むことも可能です。

上級 Java モードに切り替えると、当該の 3 つのスレッド、 ユーザースレッド、Garbage Collector (GC) スレッド、および HotSpot コンパイラスレッドが表示されます。 上記の表示では、これらの 3 つのスレッドそれぞれに 1.1、1.5、および 1.10 という番号が付いています。 この 上級 Java モードのユーザースレッドを以前の Java モード表示と比較してみると、実行して最初の 30 秒間にアクティビティがいくつか追加されていることがわかります。 この領域のどこかをクリックすると、この呼び出しスタックが JVM アクティビティであることがわかります。 次に、30 秒から 120 秒の間の GC スレッドにおけるアクティビティバースト (アクティビティの突発的な増加) に注目してください。 Routine.memalloc テストは大量のメモリーを繰り返し割り当てるため、ガベージコレクタは再要求できるメモリーを定期的にチェックします。 また、HotSpot コンパイラスレッドで繰り返し現れる短時間のアクティビティバーストにも注目してください。 これは、各タスクの開始後すぐに HotSpot が動的にコードをコンパイルしたことを示します。

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