マニュアルページ fbe.1




名前

     fbe - アセンブラ


形式(SPARC)

     fbe [ -b ] [ -K PIC ] [ -L ] [ -m ] [ -n ] [ -o outfile ]
     [ -P ] [ -Dname ] [ -Dname=def ] [ -Ipath ] [ -Uname....  ]
     [ -q ] [ -Q{y|n ] [ -s ] [ -S[a|C] ] [ -T ] [ -V ]
     [ -xarch=v ] [ -xF ] filename...


形式(x86)

     fbe [ -m ] [ -n ] [ -o outfile ] [ -P ] [ -Dname ]
     [ -Dname=def ] [ -Ipath ] [ -Uname...]
     [ -Q{y|n} ] [ -s ] [ -V ] IF filename ...


使用条件

     SUNWspro


機能説明

     fbe コマンドは、アセンブリ言語で書かれたソースファイル files
     からオブジェクトファイルを生成します。


共通オプション

     次のオプションは SPARC と x86 の両方に共通して適用されます。
     いずれの順序で指定してもかまいません。

     -Dname
     -Dname=def     -P オプションが一緒に指定されている場合、これ
                    ら のオプションは cpp(1) プリプロセッサに渡さ
                    れ、as コマンドでは解釈されません。それ以外の
                    場合には、無視されます。

     -Ipath         -P オプションが一緒に指定されている場合、この
                    オ プションは cpp(1) プリプロセッサに渡され、
                    as コマンドでは解釈されません。それ以外の場合
                    は無視されます。

     -m             アセンブラへの入力に対してマクロプ ロ セッ サ
                    m4(1) を実行します。

     -n             アセンブル中にすべての警告が出されないよう に
                    します。

     -o outfile     アセンブルの結果を出力ファイル outfile に出力
                    し ます。デフォルトでは、出力ファイル名は入力
                    ファイル名の .s 接尾辞を .o 接尾辞に置き換 え
                    たものとなります。

     -P             アセンブル対象ファイルに対して C プリプロセッ
                    サ  cpp(1) を実行します。プリプロセッサは各入
                    力ファイルごとに別々に実行されます。結果は ア
                    センブラに渡されます。

     -Q{y|n}        -n オプションが指定されている場合、出力 オ ブ
                    ジェ クトファイルのコメントセクションに、アセ
                    ンブラのバージョン情報が出力されます。 -y  オ
                    プ ションが指定されている場合は、この情報は出
                    力されません。

     -s             .stabs セクションにすべてのスタブ (stab) を入
                    れ ま す。デフォルトでは、スタブは stabs.excl
                    セクションに入ります。その場合、これらのス タ
                    ブは最後の実行時に静的リンカー ld(1) によって
                    取り除かれます。 -s オプションを使用すれ ば、
                    .stabs セクションは静的リンカーによって取り除
                    かれないので、スタブは最後の実行可能コード に
                    残されます。

     -Uname         -P オプションが一緒に指定されている場合、この
                    オ プションは cpp(1) プリプロセッサに渡され、
                    as コマンドでは解釈されません。それ以外の場合
                    には、無視されます。

     -V             アセンブラのバージョン番号を標準エラー出力 に
                    出力します。

  SPARC 用オプション
     次のオプションは、SPARC でのみ使用できます。

     -b             Sun ソースブラウザ用のシンボルテーブルの追 加
                    情報を生成します。

     -K PIC         位置独立コードを生成します。x86 アセンブラ で
                    は、-K PIC フラグはサポートされません。

     -L             通常は領域を節約するために破棄される一時的 な
                    ラベルなどを含む、すべてのシンボルを ELF シン
                    ボルテーブルに保存します。

     -q             高速アセンブリを実行します。 -q オプション を
                    使 用すると、多くのエラー検査が実行されなくな
                    ります。
                    注: このオプションを指定すると、多くのエ ラー
                    検 査が無効になります。手作業で作成したアセン
                    ブリ言語プログラムをアセンブルする場合、こ の
                    オプションは使用しないことをお勧めします。

     -S{a|C}        生成されたコードの逆アセンブルを行い、結果 を
                    標準出力に出力します。
                    o このオプションに文字 a を付けると、各アセン
                    ブ リコードに、そのセクションの相対アドレスで
                    あることを示すコメント行が追加されます。
                    o このオプションに文字 C を付けると、コメント
                    行は出力されません。

     -T             4.x アセンブリファイルを 5.x システム上でアセ
                    ン ブルするための移行オプションです。このオプ
                    ションを使用すると、4.x アセンブリファイル 内
                    のシンボル名は 5.x のシンボル名として解釈され
                    ます。

     -xarch=v7      このオプションを指定すると、ア セ ン ブ ラ は
                    SPARC  バージョン 7 (V7) アーキテクチャで定義
                    された命令を受け付けます。ELF32 形式 の オ ブ
                    ジェクトコードが生成されます。

     -xarch=v8      このオプションを指定すると、アセン ブ ラ は、
                    SPARC V8 アーキテクチャで定義された命令を受け
                    付けます。ELF32 形式のオブジェクトコードが 生
                    成されます。

     -xarch=v8a     このオプションを指定すると、アセン ブ ラ は、
                    fsmuld  命令を除き、SPARC V8 アーキテクチャで
                    定義された命令を受け付けます。ELF32 形式の オ
                    ブ ジェ ク ト コー ドが生成されます。これは、
                    -xarch= オプションのデフォルトとなります。

     -xarch=v8plus  このオプションを指定すると、アセン ブ ラ は、
                    SPARC V9 アーキテクチャで定義された命令を受け
                    付けます。ELF32 形式のオブジェクトコードが 生
                    成 されます。なお、SPARC V8 システム (V8 プロ
                    セッサを搭載したマシン) では実行されませ ん。
                    SPARC V8+ システムでは実行されます。

     -xarch=v8plusa このオプションを指定すると、アセン ブ ラ は、
                    SPARC V9 アーキテクチャで定義された命令および
                    VIS (Visual Instruction Set) の命令を受け付け
                    ま す。ELF32 形式のオブジェクトコードが生成さ
                    れます。なお、SPARC V8 システム (V8 プロ セッ
                    サを搭載したマシン) では実行されません。SPARC
                    V8+ システムでは実行されます。

     -xarch=v8plusb このオプションを指定すると、アセン ブ ラ は、
                    SPARC-V9  アーキテクチャで定義された命令、VIS
                    (Visual Instruction Set) の命令、 UltraSPARC-
                    III  拡張を受け入れることができます。SPARC V8
                    + ELF32 形式のオブジェクトコードが生成さ れ、
                    UltraSPARC-III  プ ロセッサ上だけで実行できま
                    す。

     -xarch=v9      このオプションを指定すると、アセン ブ ラ は、
                    SPARC V9 アーキテクチャで定義された命令を受け
                    入れることができます。た だ し、 VIS  (Visual
                    Instruction  Set)  を除きます。結果の .o オブ
                    ジェクトファイルは ELF64 形式であり、同じ形式
                    の  SPARC V9 オブジェクトファイルだけとリンク
                    できます。生成された実行可能ファイ ル は、 64
                    ビット Solaris オペレーティング環境が動作して
                    おり、64 ビットカーネル を 持 つ  64  ビッ ト
                    UltraSPARC プロセッサ上だけで実行できます。

     -xarch=v9a     このオプションを指定すると、アセン ブ ラ は、
                    SPARC V9 アーキテクチャで定義された命令と VIS
                    (Visual Instruction Set) を受け入れることがで
                    き ま す。 結 果 の .o オブジェクトファイルは
                    ELF64 形式であり、同じ形式の SPARC  V9  オ ブ
                    ジェ クトファイルだけとリンクできます。生成さ
                    れた実行可能ファイルは、64 ビット Solaris  オ
                    ペ レー ティング環境が動作しており、64 ビット
                    カーネルを持つ 64 ビット UltraSPARC プロ セッ
                    サ上だけで実行できます。

     -xarch=v9b     このオプションを指定すると、アセン ブ ラ は、
                    SPARC  V9 アーキテクチャで定義された命令、VIS
                    (Visual Instruction Set)、UltraSPARC-III 拡張
                    を 受 け 入れることができます。結果の .o オブ
                    ジェクトファイルは ELF64 形式であり、同じ形式
                    の  SPARC-V9 オブジェクトファイルだけとリンク
                    できます。生成された実行可能ファイ ル は、 64
                    ビット Solaris オペレーティング環境が動作して
                    おり、64 ビットカーネルを持つ 64 ビット
                     UltraSPARC-III プロセッサ上だけで実行でき ま
                    す。

     -xF            実行可能コードのパフォーマンス解析に関する 追
                    加 情報を WorkShop アナライザを使用して生成し
                    ます。入力ファイルに stabs (デバッグ用の指 令
                    語 )  が 含 ま れ て いなければ、アセンブラは
                    WorkShop アナライザが必要とするデフォル ト の
                    stabs を生成します。 dbx のマニュアルページを
                    参照してください。


環境

     TMPDIR
      通常、ディレクトリ /tmp に一時ファイルを作成します。環境 変
      数  TMPDIR を使用して別のディレクトリを指定することもできま
      す。( TMPDIR が有効なディレクトリでなければ、/tmp が使用 さ
      れます。)


ファイル

     デフォルトでは、as は一時ファイルを /tmp に作成します。


属性

     値が $PKG の可用性の属性については、 attributes(5) を参照 し
     てください。




     ______________________
    | 属性タイプ | 属性値  |  
    |____________|_________|
    | 使用条件   | SPROlang|  
    |____________|_________|



関連項目

     attributes(5)cc(1B)cpp(1)ld(1)m4(1)nm(1)strip(1)tmpnam(3S)a.out(4)


注意事項

     SPARC 上では、 -xarch=v8* フラグを持 つ  __sparcv8  お よ び
     -xarch=v9* フラグを持つ __sparcv9 と一緒に -P フラグを指定し
     た場合、 cpp symbol __sparc が設定されます。

     -m ( m4(1) マクロプロセッサを起動) オプションを使用 し た 場
     合、 m4(1) がアセンブラのシンボルと m4(1) 自身のキーワードを
     区別することができないため、 m4(1) のキーワードを入力ファ イ
     ル内でシンボル (変数、関数、ラベル) として使用できなくなりま
     す。

     アセンブラには、できるだけ cc(1B) などのコンパイラプログラム
     を介してアクセスするようにしてください。

     未定義のシンボルはすべて、大域シンボルとして扱われます。



























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