タイムライン表示の解釈

関連項目

ここでは「タイムライン」タブで見られる異常、または表示上の異常状態について説明します。

LWP に関するデータ

アプリケーションが Solaris[tm] 7 または 8 オペレーティング環境のデフォルトスレッドライブラリを使用する場合には、システムの作業を行うための特別のスレッドが作成されます。 アプリケーションがバウンドスレッドを使用している場合には、バウンドスレッド用の LWP が作成されます。 コレクタはこれらの LWP に関するデータを記録しませんが、「タイムライン」タブに表示される LWP 番号にはこれらの LWP が含まれます。

標本バー

標本データはプロセスごとに記録されるので、標本バーに表示される情報には、プロセス内のすべてのスレッドとすべての LWP が使用した時間が含まれます。 マシン上の CPU を超える数のスレッドによってアプリケーションが実行された場合、CPU 時間についてカラー表示されるのは標本の一部だけです。

コレクタによって起動された標本ポイントが記録される場合、1 つのスレッドだけがその標本ポイントを記録します。 API ルーチン collector_sample() の呼び出しによって標本ポイントが記録される場合、呼び出しを実行する各スレッドが標本ポイントを 1 つ記録します。 その結果は、これらの呼び出しと呼び出しの間に費やされた時間を示す、複数個の非常に小さい標本となります。

イベントバー

「タイムライン」のイベントマーカは呼び出しスタックを色別で表示します。 イベントマーカの位置は、タイムスタンプによって決まります。 まれにシステム時間の同期がとられることがあり、 その場合にはタイムスタンプが時間を正確に反映せず、 時間プロファイルイベントの間隔がプロファイル間隔と異なる可能性があります。

異なる実験データを比較

複数の実験のデータを検討するときには、実験同士を慎重に比較する必要があります。 これらの実験の時間は初期タイムスタンプを使用して整合されますが、このポイントに相対的な任意の時間において、プログラムの実行箇所が実験ごとに異なる可能性があります。これは、同じ入力を使用してプログラムを実行した場合も同じです。 この動作の原因としては、数多くの要素が考えられます。 その内の 1 つは、データ型が異なるとコレクタのオーバーヘッドが異なるということが挙げられます。

関連項目
プログラム内の問題のある期間の検索
非効率的 CPU 使用期間の検索
「タイムライン」タブ

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