マルチスレッドプログラムの場合、スレッド同期ルーチンの呼び出しにおける遅延が、定義されているしきい値を超えた場合は、スレッド同期待ち監視機能によってリアルタイム遅延時間が記録されます。
Java[tm] プログラミング言語で記述されているアプリケーションの同期トレースは、スレッドが Java モニターを取得しようとしたときに生成されたイベントをベースにしています。 マシンの呼び出しスタックと Java の呼び出しスタックの両方がこれらのイベントに対して収集されますが、Java 仮想マシンで使用されている内部ロックに対しては、同期トレースデータは収集されません。 このようなプログラムの場合には、同期トレースのデータ収集で JVMPI イベントを使用します。このイベントによって、アプリケーション内でモニタが競合する割合が増えることがあります。
同期待ちのトレース情報は、以下のメトリックに変換されます。
メトリック | 定義 |
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同期待ちカウント | しきい値を越える遅延が発生したイベントの数。 |
同期待ち時間 | 同期化ルーチンに対する呼び出し待ちに消費された時間。 この合計値には、待ち時間がしきい値を超えたイベントの待ち時間だけが含まれます。 |
関連項目 | |
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時間メトリック ハードウェアカウンタメトリック メモリー割り当てメトリック MPI トレースメトリック 排他的メトリック、包括的メトリック、属性メトリック データ表示設定の変更 |